<2012と『失われたムー大陸』>
ムーのことを紹介した英国陸軍大佐でムー研究家のチャーチワードは、米国人と言われています。
彼の有名な著書、1931年刊の『失われたムー大陸』にムー帝国最後の日のことを彼はつぎのように書いています。
これはムー帝国の首都が崩壊した描写として有名な文章です。
その一部である。
――水辺のハスの花は、ムー帝国の限りない繁栄を約束するかのように、この日も、清らかな白い花弁を咲かせていた。
――ムー帝国の皇帝であり、最高の神宮であるラ・ムーは、この日、透明の神殿と呼ばれた首都の官殿にひざまづき、いつものように朝の祈りを天帝に捧げた。
――首都の神殿には屋根がなく、天帝の象徴たる太陽から放たれた光は、さんさんと神殿にさしこんで
――「神の恵みに慣れ、神の存在をないがしろにすれば、どんな恐ろしいことが起こるか、忘れるでないぞ」折にふれて、こう警告してきた、ラ・ムーであった。
|
★ 獣たちが狂ったようになり暴れ出てきたその後・・・・。
――大地は突然、不気味な地鳴りとともに躍りはね、至るところで大きな口を開けたかと思うと、そこかしこの裂け目からは、天地をゆるがす大音響を伴って、巨大な火柱が噴き出した。
――地の裂け目から噴き出した溶岩は、氾濫する水のように大地を浸し、都市や町々に流れ込んだ。
逃げまどう住民の頭上には、赤熱の溶岩が闇を照らしながら、大小無数に降り注いだ。
――降り注ぐ溶岩に打たれた船は粉々に砕け、熱い海に飲み込まれて消え去った。
――はじめのうち、それはまるで轟音とともに接近する、黒い山脈のように見えた。
が、やがて上空を不気味に染める噴火の余光で、最初に山脈と見えたものが、近くにある大石柱や尖塔より、はるかに高い壁を作って迫る、大きな波頭の連なりであることを知ったとき、人々はハッキリと、自分たちの運命を悟った。
ムー帝国の住民を、ことごとく滅したのは、想像を絶する巨大な津波だった。
異変が起こったのは、今から約1万2千年前のことである。
さしもの繁栄を謳歌したムー大陸も、こうして、6400万の住民とともに、太平洋の海面下に没し去った。
ムー帝国の首都崩壊の様子である。
|