ニーチェ概論
written by ipusiron(1999,11,7)
■ニーチェ
- Friedrich Wihelm Nietzsche
- 1844-1900
- ドイツの哲学者
- 実存主義思想の先駆者
- ザクセンの牧師の子として生まれる
- 幼少の頃、「小さな牧師」とのあだ名
- 幼少時代は、音楽とギリシア研究に熱中
- 1864年;ボン大学入学
- 後に、ライプチヒ大学に移り、哲学・神学・古典文献学をおさめる
- 25歳(1869年)で、スイスのバーゼル大学教授
- 普仏戦争に志願したが、その時の落馬が元で大学を辞職
- その後、年金生活
- 厳しい文明批評・時代批評の結果、友人たちが離れていき、孤独
- 45歳の時、発狂して痴呆状態
- 妹エリザベートと母親によって看護を受ける
- 発狂して10年後、ワイマールの路上倒れ、死去
■ニーチェ用語
- デカタンス(decatence)←腐敗・衰退の意のフランス語。
- ニヒリズム(nihilism)←虚無主義と訳す。
- 受動的ニヒリズム←人生の目標や意義を見失って刹那的享楽や絶望に逃避する態度。ニーチェが反提唱。
- 能動的ニヒリズム←無意識な人生の悲惨さを直視し、のりこえようとする態度。ニーチェが提唱。
- ルサンチマン(ressentiment)←怨念と訳されるフランス語。ニーチェ独自の用法によれば、一般の既成道徳の根底にある、弱者の内攻的な復讐心のこと。キリスト教や社会主義が同情・平等・博愛を説いていても、そこには弱者の強者への反感・嫉妬・憎悪が隠されている。
- 奴隷道徳←ニーチェがキリスト教の道徳を批判して用いたことば。
- 超人←ニーチェの思想とする主体的人間像。
- 力への意思(権力への意思)←ニーチェの根本思想。一切の抵抗を克服して、たえずより強大になろうとする本源的な生命力をさす。
- 永劫回帰[えいごうかいり]←ニーチェ哲学の根本思想。世界はつねに目的も無く意味も内永遠のくりかえしにすぎない、という考え。
- 運命愛←永劫回帰を本質とする無意識・無目的の世界を直視し愛すること。
■ニーチェの根本思想
- 客観的を批判からスタート
- 永劫回帰な世界において、苦悩の人生を耐え抜き、運命を積極的に愛し肯定することが超人の本来の姿だという。
■ニーチェの言動・文献
●「神は死んだ」『ツァラトゥストラはかく語りき』ニーチェ
キリスト教を中心とするヨーロッパの伝統的価値観がもはや生命力を失い、人間に自己欺瞞をもたらせているをいう思想を要約したもの。
●「女は真理を欲しない。女にとって真理などなんであろう。女にとって真理ほど疎遠で憎ったらしいものは何もない。−女の最大の技巧は嘘をつくことであり、女の最大の関心事は見せかけと美しさである。」『善悪の彼岸』
上に対しての、遠藤周作の反応を以下に載せます。
「おそらく、この言葉を読んで腹をたてない女性はいますまい。と同時にこの言葉を読んで腹をたてながらも、それを全否定できる自信のある女性もいますまい。どう考えても女性にほニーチェの言う要素がないとは言えぬからです。」『本当の私を求めて』遠藤周作(海竜社)82ページ
■関連リンク・参考文献
- 『本当の私を求めて』遠藤周作(海竜社)
- 『倫理用語集』(山川出版社)
- 『ツァラトゥストラはかく語りき』ニーチェ←ニーチェが自己の思想と心情を吐露した著作。
- 『悲劇の誕生』ニーチェ
- 『力への意思』ニーチェ←ニーチェの哲学的遺稿集。「すべての価値の価値転換のこころみ」という副題。
- 『この穂とを見よ。』ニーチェ
- 『善悪の彼岸』ニーチェ
戻る