Back / Menu / Next
今月のindex
◎おすすめ絵本:「わすれられないおくりもの」(レインボー)
◎エッセイ: 今日という日は・・・ (mitch)
◎エッセイ: 絵本の手前にあるもの 「人形劇と絵本」 (ピグモン)
◎おすすめ絵本:「ねえ おはなししてよ」(くらむ)
◎エッセイ:それとなく絵本的:第6回(進み矢)
◎エッセイ:母のつぶやき5(カネゴン)
あれほど暑かった夏がうそのように秋めいてきました。こんな時にはしっとりと絵本の世界に浸りましょう。この絵本のテーマはずばり「死」です。でもご安心下さい。限りなく心にしみわたる、とても光あるおはなしです。まず大人の方のご一読をお勧めします。でも、子どもには難しいのでは、と思われるかもしれません。いいえ、このおはなしを子どもは感じ取ってくれるはずです。すぐにではありません。何年か先、人生のどこかで。そう、私達大人も・・・。
おすすめ絵本
●『わすれられないおくりもの』
スーザン・バーレイ 作・絵 小川 仁央 訳 評論社
レインボー
この絵本の朗読のCDもあります。東芝EMIから出ています。語りは「まんが日本昔話」の常田富士男さん、服部隆之さんの音楽付きです。大人だって、読み聞かせしてもらいたいでしょ?思わず買ってしまった私でした・・・・。エッセイ
●「今日という日は・・・」
mitch
なんだか落ち込んでいる。
今日は、なんだか自分がいやでたまらない。
落ち込みの経緯はこうである。今日は娘(5歳)のスイミングスクールに初めて行く日だった。娘はプールが大好きで、今日という日を文字通り指折り数えて待っていたのだ。幼稚園から帰ってくるなり、「まだなの?まだなの?」の催促攻撃。とりあえず絵本を一緒に読みながら、3時の出発を待った。スクールでは、本当に娘は楽しそうで、ガラス越しに見学席にいる目が合うと手を振り、満面の笑顔で私を見ている。そこまではよかった。スイミングをがんばる娘と、それをにこやかに見守る母親。 なかなか絵になっていたと思う。でも終わってからがまずかった。 同じクラスでお友だちになった子に、お菓子を一緒に食べて帰ろうと誘われたようなのだ。でも、待っていてもその子はやってこない。 スナック菓子の自販機でお菓子を買って待機しているつもりの娘だが、あいにく今日の私には小銭の持ち合わせがなく、「今日はお金がないから、買えない。」と娘に話した。すると、いきなり娘ときたら泣きわめきモードに入ってしまい、ほとんど手に負えない状態。「早く帰らないと、道が混むでしょ! もう、お友だちは来週にして、今日は早く帰ろうよ!」と言うが、娘はまったく聞きいれない。他のお母さん達の目もある中、最後は私も思いきり大声で叱りとばすことになり、めちゃくちゃになってしまった。なんだか出かける前の幸せ気分が、母子共々だいなしになってしまい、相変わらず成長できない自分に、落ち込むばかり。いいお母さんになんてなれなくてもいい。ただ、もっと成長したお母さんになりたい。そんなことをうじうじぐだぐだと考えている、今宵秋の夜長・・・。エッセイ
●絵本の手前にあるもの 「人形劇と絵本」
ピグモン
幼稚園でおはなし会を始めたメンバーでグループを作り、パネルシアター・エプロンシアター・人形劇などをしている。今年で3年目になる活動で、今年は人形劇のコンクールにも出て、ちょっとした賞なんかも頂いた。絵本の読み聞かせから始まったグループだが、色々な表現方法を扱う中で、いつも悩むのは、お話の組み立てである。人形劇の台本は、たいてい絵本を原作にして書き起こしているが、人形劇にすると随分と違ったものになる。なんせ、人形は動くししゃべる。それだけに表現は多彩だけれど、絵本と違って、全体がパッと変わるわけではないので、ともすると単調になる。絵本は、絵そのものの魅力で見せられるが、人形劇はそうは行かない。だから、より面白いものにしようと思うと、出来上がるものは原作と全然違ってしまうこともしばしばだ。それって???いいのかな?っという疑問を持ちつつ居るのだけれど、かといってゼロから作ることも出来ず原作とオリジナルの間で悩むこともよくある。でもどうであれ、作品が出来上がって、子供たちが喜んでくれたら、ほっとするのだけれど・・・
悩みは尽きない。五味太郎が昔話を書いたらこうなるんだな〜。と思わず納得してしまった一冊。語り手のわにさんがいたるところで「・・・とさ」を繰り返す話し方はやたら昔話っぽく、そのお話の中身のナンセンスさがまた昔話らしい。わにさんの背中に木が生えたり、その木に実った実からわにの子が生まれたり・・。
おすすめ絵本
●『ねえ おはなししてよ』
五味太郎 岩崎書店
くらむ![]()
表紙画像は岩崎書店より許諾いただいています。
じつはこのわにさんは目の前でお話を聞いているうさぎさんをじっと見ながら、やさしくやさしく語っているのでした。いつのまにかうとうとしはじめたうさぎさんは、そのお話のなかでも眠ってしまいました。
一番おしまいのページの絵はこう語っているようです。『やわらかな草のふとんのうえで うさぎさんはすやすやとねむりつづけました とさ。』
エッセイ
それとなく絵本的:第6回
進み矢3つの入り口。■
以前僕は『イラストレーション』という隔月刊誌を3年程購読していました。この雑誌は日本最高のイラストレーション総合誌で、中でも投稿コンテストコーナー「ザ・チョイス」が有名です。これの1等を取ると業界での知名度が上がり、確実にキャリアにもなるので、美大生やセミプロはもちろんプロフェッショナルの方もよく投稿していました。このコーナーは毎回審査委員長が変わるのですが、絵本作家がたまに勤めてたりします。スズキコージや、長新太さんとか。
で、僕が思うに、人が絵本の世界へ入る道はザックリ分けて3通りです。
一つは、「子供の本(人が最初に出会う書籍)」という道です。二つめは、「メルヘン&ファンタジー」であるという道です。
三つめは、「芸術書」であるという道です。
#えっと、あくまでもザックリですので。
絵本作家さんは画家でもあるのです。日本に比べて欧米ではこの捉えられ方が強いように思います。だからと言って、日本が文章重視というわけでもないのですが。僕はというと、学生時代美術部でしたので3番目から入りました。 ですので、ガブリエル・バンサンなんかは「素描画家」として捉えています。
# この人の絵はラフデッサン風の鉛筆画で、コタツの中で横になってチャッチャ# と描いているんやないかと思うほどスラスラと描かれているのですが、溜め息
# がでるほど美しく、デッサンも寸分も狂い無し。ストーリーもグッド。
また、自然とバリバリの画家さんの絵本に惹かれる傾向もあります(まあ、少しだけですが)。例えば、高塚省吾さんというバリバリの職業画家さんとか。
#『かがくのとも』137号『テレビにでたまこちゃん』など。
この人も、そのデッサンの美しさはすんばらしいです。書店時代、この人の素描集はコンスタントに売れてましたし、それでインプットしてたってのもありますな。あと、画家の絵(絵本用に描いたのではなく、作品を)をそのまま絵本にしてるものがあるのですが、アレはどうかと。かなり無理があると思うのですが。
ようは、絵本は画集でもある、ということなんですな。エッセイ
●母のつぶやき5
「私の絵本道3“停滞期脱出”」
カネゴン
そう、いろんな絵本をよみあさっていた私は、そろそろ家の絵本棚もぎゅうぎゅうづめになったので、絵本の購入欲も失せ、ほかのことに夢中になったりして日々を過ごすようになっていました。そう、絵本を読まなくても生きていけるし、お菓子作りもお料理も好きだし、ハイキングも行くし、楽しいことはいくらでもある・・・。
でもこないだ吹田市で文庫をなさり、梅花でも教鞭をとっていらっしゃる正置友子さんの講演会にいって、寝ていたふっと目がさめました。
彼女は幼い頃から“自分はどうして生きているんだろう?”という問いに悩まされ、読書をこよなく愛する物静かな女の子だったそうです。本にその答えを求めるものの、明確な答えは得られず日々を過ごしてきました。そんな彼女が結婚してからとうとう答えを見いだしたのが岩波少年文庫。“そうやって悩むのが人生なんだ、それが生きていくということなんだ、これでいいんだ”と。
それを聞いて私は目の前の雲がさーっと開けたような気がしました。それから早速、本屋さんで『床下の小人たち』を買い(ビーズアクセサリーの本も買ったけど!)、図書館では『宝島』をかり、せっせと本を読み始めました。
暗い話だけど、私は中学の頃から人間は“最高の善”を求めて生き、自分にとっての“最高の善”が何であるかを模索していくのが人生だと思っていました。でもそうでもなさそうだ、ということがやっとわかったような気がしました。五木寛之さんの『人生の目的』を読んでもしっくりこなかったけど、正置さんのお話をきいて“自分の生き方はこれでいいんや”と思えるようになりました。
その日の夜、何気なく絵本棚を整理してたら、ひょっこり奥から岩波書店の児童書2002年の目録がでてきたり、今までどれだけ『いやいやえん』をいっしょに読もうとさしだしても、めもくれなかった長女が『エルマーとりゅう』を一人でものすごく楽しそうに読み出したりして、なんとなくいろんなことが、私の心を児童書の方へと導くことになってしまいました。もちろん、福音館文庫も読みますよ!!これからだけど!
![]()
「おはネット通信」は、いろんな方の投稿を求めています。
自分の活動のことや、おすすめ絵本・書評など、またエッセイなどもOKです。
審査などありませんが、公共の場に載せるわけですから、不適当と判断されるものは協議の上お断りいたしますが、
みんなが楽しくなる記事や、知って得する情報などどしどしお送りください。
*原稿謝礼などはありませんのでご了承ください。
nakamura.masaaki@k2.dion.ne.jp
|
|||
|
|