今月のindex
◎活動報告:JRAC関西支部の活動(JRAC関西支部 代表 諸岡 弘)
◎エッセイ:母のつぶやき・4 「私の絵本道・【2】なんとなく読みあさり時期」(カネゴン)
◎おすすめ絵本:あらしのよるに(レインボー)
◎活動報告:絵本を通して>高槻えほんばたけの会主催「きよの絵本劇場」(ピグモン)
◎おすすめ絵本:オオカミのともだち(ピグモン)
◎エッセイ:それとなく絵本的:第5回 男ならゴードン。■(進み矢)
◎おすすめ絵本:からすの パンやさん(mitch)
◎展覧会案内:2002ボローニャ国際絵本原画展(なかむらまさあき)
●<JRAC関西支部の活動>
JRAC関西支部 代表 諸岡 弘今年も京都新聞「お話しを絵にするコンクール(第32回)」が始まった。昨年からこのコンクールのイベントとして、京都市内の小学校へ読み聞かせの出前を行っている。コンクールの選定図書の紹介(ブックトーク)と絵本を読み、授業時間(45分)の中でするというもの。私達JRAC関西支部のメンバーがその読み手として出かけている。すでに1学期4校20クラスは、7月16日の向島南小学校をもって終了。2学期12校80クラスは、9月、10月に実施される。今年の特徴として、2学期からは京都市内にすむボランティアにも参加していただいて、JRACのメンバーとペアになってやることになっている。のボランティアは、これまでに関西で行われた、JPIC読み聞かせサポーター講習会に参加した人を対象としている。
サポーター講習会に出た人にも活動の場を提供しようというのがねらいだ。JRAC関西支部のメンバーにとっても、小学校での活動は、日頃活動している書店とはまた違った貴重な経験と喜びを得る機会でもある。
ボランティアの方と一緒にするということで、お互いの経験や技術の発表しあえる場であり、学習の場であると考えている。本と読書、絵本という共通の志をもつ者同士の交流の場となるであろうし、そこからまた新たな何かがうまれることを期待している。エッセイ
●母のつぶやき・4
「私の絵本道・【2】なんとなく読みあさり時期」
カネゴンなんでかわからないけど、いろんな絵本を読みあさりたくなったら、もう止まらなかった。漠然と知ってる絵本が増えてきたと認識したら子どもが何読みたいかは全く関係なく、興味のある作家別に図書館で絵本を借りていった。なかでもハマったのはイギリスの作家ハッチンス。きっかけは『ティッチ』を借りてた私を見て文庫のおばちゃんが「『ぶかぶかティッチ』もあるよ〜」と教えてくれたことでした。それから調べて『きれいずきティッチ』も読んで、何で同じティッチでも出版社が違うのかなあ、とかいろいろ疑問をもったり、書体を見比べたり、訳を見比べたり、考えをめぐらしているあいだに絵本をすみからすみまで見てしまうクセがついてしまった。
こないだ、外国の人の話を年長の長女としていてちょっとびっくりさせようと、(子どもはとっても些細なことで驚いてくれる!)「外国の人って家の中で靴はいてんねんで〜」と得意げに私が言ったら、「なに言うてるん、そんなん知ってるわ。ママの好きなクッキーの絵本にでてくるやんか!」とあっさり言い返された。ああ、ハッチンスの『おまたせクッキー』ね。子どもは私の好きな本をなぜか知っていた・・。それから、ハッチンスの有名な作品『ロージーのおさんぽ』や“いたずらかいじゅうのシリーズ”とか、『ベーコンわすれちゃだめよ』、『ヒンギスさんのとけい』とかたくさん読んでいたら、ハッチンスのような“絵本をかくお母さん”もすっごくかっこいいなあ!と思った。私にはできないけど・・。(次号につづく)おすすめ絵本
●「あらしのよるに」
木村裕一・作 あべ弘士・絵 講談社
レインボー絵本というよりは読み物に近いのですが、暗やみの中、読者自身が絵を想像できるのです。声だけを頼りにお互い仲間と思い、意気投合した2匹。実は食うもの食われるもののオオカミとヤギでした。一体いつ正体がばれるのでしょう。ドキドキハラハラ、微妙な会話がスリリングです。実はこの後、おはなしは全6巻と続きます。次どうなるの???という展開の連続です。ぜひ五感で読んで下さい。
●<絵本を通して>高槻えほんばたけの会主催「きよの絵本劇場」
ピグモンさる7月27日(土)高槻現代劇場で、私たち「高槻えほんばたけの会」主催の「きよの絵本劇場」が開催されました。
この企画は、私たちにとっては今年で3回目です。私たちは、この企画をすることで、毎年「絵本を通しての、横のつながり。絵本による共感そして絵本を楽しむ時を共有すること」をテーマに毎年企画をしています。今年は、3年目ということもあり、市内・外に5000部ほどのチラシを配布したにもかかわらずなかなかお客さんが集まりません。昨年・一昨年は、定員の200を軽く上回る申し込みがあっただけに私たちも、かなりあせりました。3年目ともなると、近隣の絵本に興味がある方は、殆ど見てしまったのか・・それとも、いわゆる絵本ブームが下火になった?イヤ、日にちの問題??・・・等等、色々後から思い返すも手遅れ集客数を心配しながら、当日を迎えました。当日は、それでも、役100名ほどのお客さんに来ていただくことが出来て会場も、とてもよい雰囲気の中できよのさんの、読みが語りを聞くことが出来ました。ああ、良かった!!
数年前の絵本ブームから、少し時間もたって注目度もうすれつつありますが、絵本の力は、ずっと消えることがありません。私たちは、この「絵本の力」を信じて、これからも活動を活動を続けて行きたいと思っています。私は、絵本に出てくるオオカミというキャラが、とても好きです。オオカミというと、赤頭巾ちゃん等の悪役スターで、森の悪者といえばオオカミに決まっています。でも・・・・結構、オオカミさんは、「実はやさしい」オオカミさんだったり「寂しがりや」のオオカミさんだったり・・
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オオカミのともだち
文・木村裕一/ 絵・田島征三 偕成社
ピグモン
画像は偕成社に許諾をいただいています。
さて、この本のオオカミさんは「一人でいるのが気楽でいいや」っと思って(本とに??)いるらしいのですがたまたま同行したクマに友情を迫られて・・・???でも、本当は、友達もいいもんだなぁ〜なんて思ってしまいます。この、素直じゃないところが、どこかの誰かさんに似ている気がして、思わず共感してしまっています。エッセイ
それとなく絵本的:第5回
男ならゴードン。■
進み矢児童書が売れない昨今、新刊絵本はよっぽどのものでないかぎり、ヒットどころかチップすらしません。売れているものの97%はいわゆるロングセラーで、児童書・絵本においては「新刊」ってのはほとんど意味がありません。ゆえに今現在ロングとなっているものは、よっぽどの新刊だったものたちです。そのロングの一つに、『きかんしゃトーマス』シリーズがあります。実際にこんなフリークスっぽいやつらが走っていたら悪夢に違いないのですが、子供達、特に男子には普遍的な人気があります。で、やはり、僕も好きです。シリーズ全体で何冊あるのか把握できないくらい出版されているし、統計をとったわけではないのですが、キャラクターの2番人気はパーシーだと言われてます。かわいいし性格も優しく、お母様方からも受けがよろしいようですな。でも、気取りたい年頃の子には高山鉄道の双子の機関車ビル&ベンや、ヘリコプターのハロルドあたりが人気なのでしょう、おそらく。そして、僕の一番人気は何といっても、性格が悪くて嫌味な口調ながらも、全キャラでNO.1の速さとパワーと巨体を誇るゴードンです、もちろん。男子なら、男ならゴードンを好きになるべきではないだろうか、と、トーマス本を読んでいる子がいたら問い掛ける昨今であります。傍から見たら嫌な大人かもしれんな。
すごく有名な絵本であることは知っていたのですが、実はつい最近までこの絵本を手に取ったことがなかったのです。今回初めて読んで見て、もうー、びっくりです!なんてかわいくて、楽しくて、おいしそうなお話! いや、ホント感動いたしました。実際のカラスって群でまとまっているのを見ると、結構こわいものがありますが、この絵本のカラスたちは、みんなとっても人間的でユニーク。かわいいのもいれば、すました美人もいるし、よぼよぼのおばあさんも、マダムも、インテリも、江戸っ子もいて、個性いろいろ、オールキャラクター勢ぞろいって感じです。作者あとがきによれば、この作品の構想はソビエトのモイセーエフという舞踏団が演じた、「パルチザン」という組曲から得たものだそうです。「個々の生きた人物描写と全体への総合化」を試みたそうですから、いやはや、土台のスケールが違います。そんな壮大な思惑が、みごと子どもにも大人にも受け容れられ愛される「絵本」という形で実現できたことに、とくにこの作家のすばらしさを感じます。そして、もうひとつ私が感動したところ。それはここに登場するカラスのお父さんの、みごとなマネーメント力です。 森中で一気に評判となってしまったパンやさんに、住人たちがある朝大挙して押し寄せてきます。今まで閑散としていた店頭に、いきなり大人数やってきたのです。非常事態マニュアルなど、作っている時間なんて当然ありません。 からすのお父さんは、拡声器を使い、皆の前でこう叫びます。「ただいまから パンを かっていただきますが、おおぜいさんなので、みっつまでおうりいたします。」さらに、3つ買う人は 茶色のかざぐるま、2つ買う人は赤いかざぐるま、1つ買う人は 黄色のかざぐるま、パンを買わずに見物だけの人は白いかざぐるまの所に並ぶように、と指示をだします。すると、大騒ぎしていた店の前には、いっきにきちんときれいな行列があらわれるのです。いろんな種類のパンを眺めているのももちろん楽しいのですが、私はむしろ、平凡な商売人であるこのお父さんが、ひとりのケガ人も出さずに、混乱を一気に収めた機転の利かせ方に、いたく感動してしまったわけです。いや、ホントにやっぱりこの絵本はすごいです。
おすすめ絵本
●『からすの パンやさん』
かこ さとし 作 1973年1刷 2002年258刷(偕成社)
mitch
「からすのパンやさん」の一部ご覧いただけます。
本の表紙をクリックして下さい。
もちろん偕成社に許諾をいただいています。
●2002ボローニャ国際絵本原画展
なかむらまさあき今年もボローニャ国際絵本原画展がやってくる。
毎年イタリアボローニャ市で行われる、国際児童図書展
の関連行事として開催される、世界的に有名になってし
まった展覧会が、日本にやってきます。
板橋区立美術館がコーディネートして、日本各地をこれ
から巡回します。作品数は例年通り500点あまり。
■ フィクション部門 93作家 467点
■ ノン・フィクション部門 13作家 62点
■ 特別展示 36点
今年は4000作品のなかから選ばれた500点です。
会期は板橋区立美術館を皮切りに、2002年7/13(土)
〜8/18(日)より各美術館を巡回します。
●8/24〜9/23 兵庫県西宮市大谷記念美術館(TEL:0798-33-0164)
●9/28〜10/27 石川県石川県七尾美術館 (TEL:0767-53-1500)
●11/2〜12/1 三重県四日市市立博物館 (TEL:0593-55-2700)
入館料は以下の通り。
一般500円/高・大生300円
小・中学生100円
(20名以上団体割引、65歳以上高齢者割引、身障者割引あり)
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