Ring The Phantasy―act.1  ガール・ミーツ・ガール
あたし―ティア・フィッツバルトは、郊外の中堅都市・ルカナンに向かっていた。
なんでかと言えば、前の町・アカーナでやってたサーカス団のバイトを自分から降りちゃったから。
せっかくあたしが大サービスして、空中ブランコの時にわざわざ3回転宙返りまでやってあげたってのに、
あの団長ときたら『ちゃんとした講演なんだから打ち合わせ通りやってくれ』とか言ってきた。
それにカチンときて、その場の勢いでテントを抜けたのが昨日だ。
ま、別にあたしはあんなミニサーカスにいなくたって、もうよかったんだけどね。お金も貯まってたし。
なにより、そろそろ本業の方にも戻りたかったし……こう何日も遊んでいると、腕が落ちかねない。
そんなワケで、あたしは双剣士としての仕事を求めて、都市へと歩いていた。
(こう平和な道中が続くと、なんかつまらないわね…)
そう思いながら、あたしは思いきり輝くお日様を見ながら、森の中をずんずん進んでいく。
…と。
「きゃああああっ!!」
森の中に、女の悲鳴が響く。
魔物?盗賊?トラップに嵌った?それとも池に落ちた?
なんにしろ、あたしの双剣士としての仕事には違いない!!
あらゆるケースを考えながらも、あたしは商売道具である2つの短剣を腰から抜きつつ、悲鳴のした方へ走った。
聞いた感じからして近いのはわかっていたが、ほどなくしてそれらしい光景を見ることになった。
森の奥に少し入った所で、数匹の魔物が1人の女を取り囲んでいる。
オークにヴァルチャーに、リーダー格らしきガルフビーストに……まぁ色々いるけど、思ったことはただ一つ。
どう考えても、魔物が人間襲ってる光景にしか見えないっての!
「この、魔物どもがっ!!」
あたしは相手に気配を読まれる前に、近場のオークに飛びかかった。
さすがに背後に来た時にオークも気付いたが、あたしの素早さが勝った。
バカ正直にあたしのボディを捕らえようとするオークの肩を掴み、あたしはその上で逆立ちする。
「単純すぎんだよ!」
ザシュッ!
2つの短剣でオークの首を刈りながら、あたしは魔物達の目の前に着地した。
うーん、カッコ良く決まったわね。
そう思った直後だった。
ちゅどおおおん! どごおおおおん!! どがあああん!!!
強烈な閃光と耳をつんざく轟音が、至近距離から響く。
目はつぶっていたものの、あまりの大音量に耳が痛い。なんか、痺れている感じすらする。
少しふらふらしながら周囲を見渡すと、シャレになんない光景が広がっていた。
木々が倒れ、地表がえぐれ、おまけに近場の木は燃えている。ついでに魔物たちは、全員ぶっ倒れていた。
さっきあたしが飛び込んだ時にあった風景は、何一つ残っていなかった。
―いや。
「ふー……うるさい人達でしたねぇ…」
きれいな白い髪をした女が、ため息をつきながらそんなことを言うのが聞こえた。
そう、さっきまで魔物に囲まれていた女だけは、その時も同じ所にいたんだ。
様子からすると、どうやらあたしには気付いてないみたいだ。
ここで引き返せば、あたしは何事もなく森を抜けるだろう。なんせ、あたしがやったのは実質ただ飛びこんだだけ。
それにこの荒れた木々、管理局にバレたら厄介なことになるのは違いない。
でも、白髪の女への興味がそれに勝った。
あたしはその女の肩を叩いた。
ぽんぽん。
「はい?」
女は、かわいいんだけど、なんかトロそうな感じの顔をしていた。
やることなすことワンテンポ遅れるような、そんな感じ。
それに『いかにも魔導師です』って感じの白いローブに、手首に付けてる金の腕輪。
あまりに人目を引くカッコに呆れつつも、あたしはこの状況について聞いてみた。
「あのさ…この魔物、あんたが倒したの?」
「はい、そうですけど……。あ、いけないわ、子供さんにこんな光景、見せちゃいけないですよね」
びしっ。
こめかみに青スジが浮かんだのが、自分でもわかった。
そりゃあたしの背は151cm位だし、声だって高くてなんかかわいい感じだけど、だからって子供扱いなんて……!
くそぉ、どう見たって180はありそうな長身だからってぇ!
「子供だって…!あたしはれっきとした21の成人女性よ、このデカ女が!!」
怒ったあたしは、思わずそう言っていた。
すると、白髪の女も激怒した。
「デカ女ですって……あなた、子供でも言っていいことと悪いことがあるわよ」
「だから子供じゃないって! どう見ても大人でしょ!?あんた、目悪いんじゃない?」
「それにそんな危ない刃物まで……子供なのに、許せません!!」
「子供じゃないって言ってるでしょ!? それにこの短剣は…って、ちょっとぉ……」
あたしが殺気に気付いた時には、白髪の女が手首に付けた腕輪が、光を放ち出していた。
(ヤバい!!)
「フラッシュ・ボムっ!」
どかあああん!
「ったく、危ないじゃないのよ……!」
あたしがさっきまでいた所は、思いきり地表がえぐれている。
咄嗟にあたしが横に飛びのいたから良かったようなものの、少しでも遅れてたら冗談になってない。
この女、どうやら顔とは対象的に、条件反射で魔法をぶっ放したみたいだ。怖…。
「まったく、なんてことしてくれるのよ……」
口に入った砂を吐きつつ、白髪の女のいたところを見やる。そして、思わず言った一言。
「あ……あんた、大丈夫?」
返事はなかった。
白髪の女は、魔法を放った反動で木に激突して、気を失って倒れていた。
「え?わたしを助けようとしてくれたんですか?」
「そーよ。いきなり魔法ぶっ放してきた時には、さすがに焦ったわよ」
「わたし、てっきりまた魔物さんが来たんだと思って、それでつい…」
「で、条件反射で魔法発動?シャレんなってないわよ、マジで…」
とりあえず森を抜けた後、あたしと白髪の女は一緒に歩いていた。
あの後、あたしはとりあえず気を失ったこの女を森の外までなんとか運び、
森林管理局の連中が現場に気を取られてるスキにこの女の頬をぴしぴし叩いて起こしたんだ。
ま、管理局はあたしがカモフラージュに置いといた、一般にそう流通してない爆発火
薬に注目してたみたいだから、
よもや魔法で瞬間的に木々が吹っ飛んだとは思うまい。それはそれとして、だ。
とりあえず、改めてあたしはあの時のことについて問い質してみた。
「で、あんたはなんで魔物に襲われてたの?」
「あの、名前で呼びませんか?なんか、その『あんた』って呼び方だと、わたしのことを呼んでる気がしなくて…」
「…そーね。いい加減指示語で呼ぶのもなんだし。あたしはティア・フィッツバルト。双剣士兼軽業師、ってとこね」
「わたしはリグ・リングっていいます。もうわかってると思いますけど、魔導師です」
「そう。じゃ、本題に戻るけど…リングはなんで魔物連中に襲われてたワケ?」
あたしがそう聞くと、リングは目をぱちくりさせてから聞き返してきた。
「どういうことですか?わたしがルカナンへの道中で魔物さんと会ったのは、偶然だと思うんですけど」
リングが言うのも至極当然なことだった。事実、普通は偶然と考えるのが自然だ。それでもー
「それでも、理由があるハズよ。野鳥みたいなヴァルチャーや低俗なオークだけならともかく、
ガルフビーストなんざまでいたんだから、なんか狙われるような理由があるのよ」
「あの、がるふナントカって、あの大きい喋るオオカミさんのことですか?」
「そう。確かにガルフビーストは野獣みたいな姿をしてるけど、2足歩行はできるし、言語や火だって使えるわ。
無論、論理的思考ってヤツもできるはずのそいつらが、何の意味もなく人を狩るワケないのよ」
そう聞いて、リングはひとしきり考えてから呟いた。
「腕輪、でしょうか…」
「腕輪?」
「はい、腕輪をどうとかってガルフ…ええと、なんだっけ…ともかくそれが言ってましたけど、それが理由でしょうか?」
腕輪…そう聞いてあたしは、リングの両腕に一つずつ付いてる腕輪を見やる。
見たところ、宝飾品は何も付いてないし、これ自体が高価なアクセサリーってわけでもなさそうだ。
ってことは、リングが魔導師ってことを考慮すると…。
「その腕輪、ひょっとして魔道具の類だとか?」
「はい、そうですけど…なんでわかったんですか?」
「単純なコトよ。金じゃないなら力、ってことよ。その腕輪、売っても大したお金にならなさそうだしね」
魔道具。それは、魔導師の持つ呪力を使って作られた武具とかのことだ。
基本的に普通の道具より強力で、特に古代に創られたものの中には、
自然の脅威に等しい力を出せるものもある、って言われてる。
とはいえ、魔導師じゃない人にはただの道具より取りまわしがきかない、使えない道具なんだけど。
そんな魔道具も、いまや各地に近代に創られた、そこそこの力を含むものが残るだけだ。
一般人にも使いやすい類のものはわりと残ってるんだけど、そーゆーのは大したもんじゃないし……。
で、強力な力を持つ古代の魔道具が見つかると、それを狙う輩もいるってワケだ。
なんであたしがここまで魔道具について詳しいかと言うと、家を出てからしばらくの間、あたしが古代魔道具探索隊の手伝いをやって生計を立てていたからだ。
あの時はキツかった…それはともかく。
「で、その腕輪、どんな力を持ってるの?」
「ええと、わたしの呪力の制御以外には、特に…。」
リングの返事を聞いて、あたしは少しばかり考え込んでしまった。
呪力制御のための道具というのは、たしかに存在はする。
ただ、そのほとんどは最近になって魔導師を目指す人のために創られたものだ。
思わず、あたしは疑問形で聞いてしまう。
「その腕輪さぁ…この頃創られたもんじゃないの?」
「いいえ!わたし田舎から出てきたんですけど、これ、子供のころに親から
『古いものだから大切にしなさい』って言われてもらったんです!新しいハズありません!」
答えるリングに、あたしは言い返せなかった。
どこの家庭でも、耐久性の高くない魔道具は、決り文句の如くそう言われて親から子に渡されるコト。
まぁ、知らない方が幸せなこともあるよね…。
「あの、さっきからティアさんばかり質問してません?」
あたしが黙ってる間に、リングはそう言ってきた。
「わたしも、リングさんに聞きたいことがあるんですけど……」
「いいわよ。あたしも、これだけ根掘り葉掘り質問攻めにしちゃったし。それで?」
「あの、さっきから思ってたんですけど…なんでそんな、露出の激しい格好してるんですか?」
びしぃっ。
…思わずまた、こめかみの辺りに青スジが浮かぶ。
そりゃ肩もへそも出てるし、背中だって見えてるし、ムネ無いからパットだって入れてるし、
腰にはライトアーマーにスパッツだから、脚だってモロにさらしてるけど……。
「いいじゃない、あたしはこういう服が好きなの!あんた、ムネおっきいからそんなこと言うんでしょ!?」
「いえ、そういうわけじゃ…」
「今まで何度もそーゆーこと聞かれてきたけど、別にカッコいいじゃない!!このカッコで、何が悪いのよぉーーっ!!」
「ご、ごめんなさい!!」
……思わず、叫んじゃってた。
反射的にだろうけど、この後リングはしばらくの間謝りっぱなし。
なんか、悪いことしちゃったわね…あたし。
「ここがルカナンの町ですか?おっきい町ですねー!」
「これでも中堅都市よ。首都圏に行けばこれくらいの都市、山ほどあるわよ」
結局、あたし達は一緒にルカナンまで来てしまった。
まぁ、リングが謝りどおしだったのもあったし、何よりあたしの方がリングに興味を持ってたから、
ここまで一緒に来ちゃったのは必然だったのかもしんない。
で、あたし達のやってきたこのルカナンの町は、郊外の都市としてはそこそこの大きさだ。
あたしにとっちゃこれ位見慣れたものだけど、田舎上がりのリングには大都市に見えるんだろう。
もっとも、今は夕方時。まだ、人影はまばらだ。
「あら、あのお菓子おいしそうじゃありません?買いませんか…って、ティアさん、早く歩くすぎです!」
「先に行く場所があるの。お菓子は後よ」
不平を言うリングの先を歩きながら、あたしはそう答える。
まったく……この女、まるっきり観光者気分ね。
「あの、どこに行くんですか〜?」
「トレジャーセンターよ。それくらいわかるでしょ?」
「そう言われてもわからないんですけど〜…」
「…ま、そう遠くないわよ」
答えながらリングの方を見ると、リングとあたしの間には結構な距離があった。
「遅いわねぇ…」
「ティアさんが早いだけです!もうちょっと加減とかしてくださいよ」
「あんたが早く歩けばいいんじゃない。まったく…行くわよ」
リングの鈍足にちょっぴし呆れながらも、あたしは更に歩みを進めた。
「着いたわよ。ま、外観は普通だけど」
「どういう所か知りませんけど、なんか大きい建物ですね」
町に入ってほどなくして、あたし達はある建物の前に立っていた。
金銀財宝がざっくざく詰まった宝箱に長剣が刺さってるシンボルマークが、でっかく描かれてるココこそ、あたしの行き先だった。
ここを珍しく思ったのか、リングは周りをキョロキョロ見まわしてる。
そんな彼女を引き連れながら、あたしは真っ直ぐに入り口へ向かった。
ガラス戸のドアを開けて、中に入る。
すると、幾つかのブースに分かれた広場と、数個の受付窓口が見えた。
まだ夕方時だけど、人は結構いた。ここらへんでは、一番大きい所だからだろう。
ま、時間帯を考えると、その大半が駆け出しか三流かのどっちかなんだろうけど。
「あの、中を見てもわからないんですけど…」
「あんた…トレジャーセンターに来たこと位はあるでしょ?」
あたしが聞いても、リングはふるふると首を横にふるだけ。
相当のド田舎から来たのか、この女……。なんにしろ、一から説明しないと無理だわ。
「そんじゃ、簡単に説明するわ。ここはトレジャーセンター。
世界各地にある、冒険者やトレジャーハンターに対する情報を提供してる場所よ。
ここなら、お宝の情報から資金稼ぎのアルバイトまで、なんでも見つかるわ」
トレジャーセンターは、トレジャーハントで一山当てたジャック・ウィルスだかウィリアムスだかが創設した
大会社・トレジャーワークス社が運営してる、フリーの情報発信所だ。
なんでも、創設者が冒険家時代に資金繰りとかデマとかに悩まされてたことから、それを解消する施設を造ろうとして出来たらしい。
で、試しにこの大陸の首都・ネヴァーベントに置いてみたところ、これが当たった。
いくら電気が流れるようになったりして技術が進歩しても、みんな楽してるワケじゃない。
むしろ逆に、一攫千金を夢見るヤツが急増してたんだ。
信用第一を基本にして、信用さえあればどんなやつにも情報に与える。
こーゆー施設が非常に重宝されたのは違いない。
で、その基本を守りつつどんどん造っていった結果、いまや世界各地にある。
ま、今はどっちかというとトレジャーハンターより、旅する剣士や魔導師の方が利用してるみたいだけど、それでも規模がすごいと思う。
あたしが他の大陸に行った時にも、何気にあったぞ。トレジャーセンター。
「あの、どういう所かはわかったんですけど、ここで何するんですか?」
あたしの説明を一通り聞いて、リングがあたしに聞いてきた。
「わたし、別に宝捜しに来たわけじゃないですし…」
「別に宝捜しのために来たんじゃないって。あんたと会った時にいたあの魔物連中、アレが気になってね。それで、なんか情報拾えるかな、なんて思って」
ま、普通は町の情報をもらうか仕事を探すかなんだけど、今回は様相が違った。
リングは自覚というか認識が甘いみたいだけど、はっきし言ってあの光景は少し異様だ。
リングと会った場所は、割とデカい街道筋。いくら少し森の中に入ったとはいえ、普通はそうホイホイ魔物に会うようなことはない。
よくある伝承歌じゃないんだし、あの時は偶然あたし以外誰も周りにいなかったとはいえ、真っ昼間に襲撃をかけるのは、相当に人目につく。
考えられるのは3つ。
切羽詰ってる用があるのか、昼じゃなきゃどうしようもないのか、それとも単なる考えなしか。
色々思案しながら、あたしはトレジャーセンターの中で情報をあさる。
あれ?これ、結構古い資料だけど、下手すると……。
―と。
「あら。これ、あの時のオオカミさんですねぇ」
机の上のファイルを調べてるあたしの後ろで、リングの間延びした声がする。
振り向いてみると、そこには壁にある手配書を見てるリングの姿があった。
「あのオオカミさん、お尋ねものだったんですねー」
「リング、まさかそれって昼間のヤツ!?」
眠気は吹っ飛び、思わずあたしの声も大きくなる。
「いえ、違いますけど」
どべきっ。
木製の椅子から立ちあがろうとしたあたしは、顔から思いっきりコケた。
「これは前に行った村で見たんですけど…って、どうしました?」
リングはきょとんした顔で、ぶっ倒れたあたしを見ていた。
立ちあがりながら、あたしは言う。
「あのねぇ、そういう思わせぶりな事言わないでよ。思わず期待しちゃったじゃない…」
「ああ、ごめんなさいね。でも、色々とお世話になった方ですし…」
「お世話に、って…」
思わずあたしは、手配書をのぞきこむ。
書いてあるのは、これもまた黒い狼にサソリの尾を付けたような獣、マンティコアの絵。
……これってたしか、超希少種だったはずよね……知能は高いらしいけど。
「きれいですよね〜。ご飯とかもいただいたんですけど、殺人なんてしちゃダメですよね」
何気にリングがそう続ける。
でも、マンティコアって草食じゃなかったっけ…?
そりゃ肉食だったとしてもキツいけど、一体草食動物からどうやってご飯を?
う〜ん、リングがウソ言ってるようには見えないし…。
なんか悩んでしまったあたしの後ろで、また声がした。
「あ、これは今日会ったオオカミさんですね」
日が暮れ、あたし達は宿をとった。
割といい感じの宿で1人部屋を2つとり、とりあえずまずは夕食、なんだけど…
「ねぇリング…」
「はい?」
「どうやったらそんなに食べられんのよ…」
呆れながら、あたしはそう言った。
リングの目の前には、空の大皿が積み上げられている。
その量、男五人が食べる量とほぼ同じ。いや、まだ食べてるからそれ以上。
あたしだって人より多く食べるけど、はっきし言ってこれはムチャクチャだと思う。
食堂にいる他の人も、こっち見て目回してるし。
「ティアさんが食が細いだけですよ。なんか皆さん驚くんですけど、わたしの故郷だとこれでも少食ですし」
ムニエルを食べながら、リングはあたしにそう言う。
これで少食って…それこそムチャクチャじゃない……。
まぁ、思うだけで言わないけど。
「ところで、お話ってなんなんですか?」
「そ…それは、後でいいわ。この後、あんたの部屋に行くから」
なおも食べ続けるリングに圧倒されながらも、あたしは答えた。
最初はここで、例のガルフビーストの件について改めてリングに聞こうと思ったんだけど、リングが大量に料理を注文して、そしてそれを食べきって追加注文する様を見てるうちに何も話せなくなってたワケだ。
にしても、これだけ食べてるのを見て、気になることが2つ。
「リング、あんたお金持ってるの?そんだけ食べて払えない、なんてのはカンベンだからね」
「あ、それは大丈夫ですよ。これでもう、前金で支払ってますから」
言いながら、リングはローブの中から、何かを取り出す。
これって……おいおいおい!?
「これ、灯石じゃない!?こんなスゴいもん、なんで軽い気持ちで使えるのよ?」
「ええ、そうですけど…どうしました?」
あたしは思わず、声を大にしてツっこんでいた。
この灯石―『あかりいし』は、外観はワインレッドの色をした石で、いつも若干光を帯びている。
だけどこれ、実は魔法の研究の場などでも珍重されるような、もの凄くレアな素材なんである。
あたしはそんな研究してないから、どれだけ貴重かは知らないけど、たまたま手に入れたコレを売って得た額は、砦1個(セットで食料と衛兵付き)が買えるほど。
ま、しっかり小切手にしてもらったけど、それだけ貴重ってことだ。
この女、そんな超希少品を食堂の払いに使うなんて……金銭感覚どうなってんのよ……。
「ティアさん、わたしの顔になんかついてます?」
「あ…な、なんでもないわよ。それよりもう一つ聞きたいことがあるんだけどさ」
リングの声で現実に引き戻されたあたしは、ごまかした勢いで一番気になることを聞いてみる。
「あのさ…そんなに食べて太らないの?」
リングの答えは早かった。
「わたし、なんかどれだけ食べても太らないみたいなんですよ。
どうやら、体質かなんかのせいらしくて、どうしようもないらしいんですけど」
……どかっ。
瞬間的に、無言であたしがリングに蹴りを叩きこんだのも、どうしようもないことだな。うん。
食後、あたし達がそれぞれの自室に入った後。
頃合を見計らって、あたしはリングの部屋を訪れた。
こんこん。
「リング、ちょっと開けて」
戸を叩くが、返事はない。仕方ないので、ちょっと連打してみる。
こんこんこんこんこんこんこんこんこんこんこんこんこんこんこんこん。
反応は、なんもなし。16連打したのに…。
やっぱし、さっきケリ入れたせいで、機嫌悪くしてるのかなぁ。
とはいえ、あんな必要悪も同然のことで話もできないのは困る。
思いっきり大声出しながら全力で連打しようか、と思ったその時。
ばりいぃん!!!
リングの部屋の中から、窓ガラスの割れる景気のいい音がする。
まさか…昼間のあいつら!
最悪の事態を想定しながら、あたしは腰の双剣をぬく。
そして同時に、あたしお手製の鍵開けセットを取りだし、リングの部屋の扉を開ける。
この程度なら…よっ、と。
…かちん。
軽い音がして、掛け金がはずれる。
そして、あたしはリングの部屋に突入した。
「リング!」
名を呼びながら、あたしはリングの部屋に入る。そこには…
昼にも見たのと同種のオーク3匹に、新顔のクレイデーモンとヒュイポスライム。
そして、やっぱりリーダー格らしいガルフビーストが勢揃いしていた。
で、リングの方は…風呂上がりだった。
腕輪はついてるけど、裸の上にタオルを巻いてるし、湯気のぼってるし…。
ま、各個室に風呂ついてるから、こーゆーこともあるんだろうけどさぁ。
普段着のまま来たあたしと違って、どう見ても戦闘向きのカッコじゃない。
…冗談じゃないわよ!!
「あらティアさん、何かご用ですか?」
「ご用うんぬん以前に状況わかってる!?敵さん目の前にいるのに何してんのよ!あたしに面倒背負わせる気!?」
「…あら、狼さんじゃないですか」
あたしが必死に言うのに、リングはマイペースだった。
「なんでここにいるんでしょう?」
「だ・か・ら…昼の連中がなんだか知らないけど奇襲かけてるのよ!!」
「復讐、といってもらおうか」
あたしの言葉に、ガルフビーストが訂正をかける。
渋くてかっこいい声してるなぁ…じゃない、何かっこつけてんだ、コイツ。
「リグ・リング…お前に倒された仲間達の恨み、このジカールの手で晴らす!!」
「あの、恨みって言われてもわからないんですけど〜…」
「何を言う!貴様が魚取りと称して使った魔法で、池が丸ごと吹っ飛んだ時のことを忘れたか!
そして、貴様はその原因を腕輪のせいだと言った!だから殺す!!」
「…ああ!それですか♪」
リングはさわやかな笑顔とともに、ポンと手を打つ。
話が全っ然見えないなぁ……。
「リング、どういうことよ?」
素直にあたしは聞くことにした。
「え〜と、たしか2ヶ月位前のことなんですけど…」
「1ヶ月半だろう!!」
ジカールがわざわざ訂正する。律儀なヤツ…。
そこでわざわざ合いの手を待つリングもリングだけど。
「そう、1ヶ月半前ですね。その時、わたしは池の水を飛ばしてでお魚を獲ろうとしたんですけど、その時、呪力の制御にちょっと失敗して、あたりの森をふっとばしちゃって…。」
「そうだ!お前の攻撃で何人の仲間が死んだと思っている!6人だぞ6人!!」
…はっきしいって、あたしは頭が痛くなってきていた。
リングの阿呆な所業にも呆れたが、ジカールだってかなりの阿呆だ。
だって、死んだ6人とどんな関係かは知らんけど、リングが森を飛ばしたんなら森林管理局行けよ!!
誰だって、客観的に考えればそうする。あそこの戦闘部隊はダークドラゴンすら瞬殺するぞ。
ガルフビーストともあろうもんが、まさか単細胞野郎みたいな行動に出るなんて…。
それに、腕輪に責任あるような言い方もまるっきりアホだし……。
「あたし…帰るわ…」
呆れたあたしは、思わず自分の部屋に戻ろうとする。
だが、それをジカールを止める。
「そうはいかん。私ははっきり見ていたぞ!お前が、私の親友であるオークを殺した所を!!」
…ほんと、律儀なヤツ。
と、一つ気付いたことがある。
2対6と数の上では超有利なのに、ジカールに全く余裕がないこと。
しかも1人は風呂上がりなのに…。
ま、どっちにしろあたしを敵に回したんなら…全員後悔させてやるっ!!
そうして、あたしが1歩踏み込んだ瞬間だった。
「フラッシュ・ぼおおおおむっ!」
どかあああん!
あたしの横から飛び出した光球が、部屋の壁をふっ飛ばした。
爆発を受けて、魔物連中は宿の2階のこの部屋から、全員外に飛ばされる。
言うまでもなく、リングの放った一撃だ。
「リング、後は任せな!!よ〜し逃がしゃしないわよ!!」
風呂上がりで身動きのとれないだろうリングに、あたしはそう言う。
そして、あたしは部屋から外へ飛び降りた。
街を出たジカール達を追って、あたしは近くの小さい森に入った。
リングの一発は中々効いているとはいえ、それはオークに対しての話。
身体能力の高いガルフビーストや、精神生命体のヒュイポスライムとクレイデーモンには大して効いてないだろう。
しかもこいつら、たしか全員夜目が利くはず。
そこであたしは、一見隠れ場所に良さそうで、それでいて結構月光が入って明るいココに入ったんだ。
多分、あいつらもあたしがここに来ると読むハズ、だ。
……来た!!
「ごおおおおおっ!!」
「ザコが、邪魔すんなッ!!」
オーク3体がまとめて襲いかかってくる。ご丁寧に周りを等間隔で囲んで。
でも、これ位で負けるあたしじゃない!!
あたしは、走って体当たりして来る3匹のうち1匹の上を乗り越え、その背中にケリを入れてやった。
振りかえると、オーク3体は仲良くぶっ倒れていた。
生命力は抜群のこいつらだけど、頭は相当悪いみたいだ。
起き上がられる前にしっかり首を刈り、あたしはわざとあたりをうろつく。
ま、こんな誘いに引っかかるほどアホじゃないか…。
と思ったのが甘かった。
「かかったな、双剣の女!!」
ざっ、と音がして、残り3体が木から降りてきた。
「この森に隠れているとは、よもや思わなかっただろう!」
思ってたって。そんなん。
ジカールのセリフにつっこもうかと思ったが、やめておいた。
「人間の女1人に、ヒュイポとクレイは狩れまい!!」
あたしが黙ったままなので、ジカールが続ける。
確かに、精神生命体である2体は、物理的な攻撃は効かない。
倒すには魔法か、魔道具が必要なんだけど……リングは来れないし、アレは使うのにスキができるし…。
とはいえ、取れるテはアレしかない!!
「いくぞ!」
ジカールの声を合図に、周りの2体も動く。
まず、翼を持った悪魔・クレイデーモンが槍で突いてきた。
しゅっ、しゅっしゅっ!!
あたしはそれを全てスウェーでかわしながら、液状の体を持つヒュイポスライムの呪文詠唱を攻撃で中断させる。
更に飛びかかってくるジカールに、あたしはアゴに蹴りを叩きこんでやった。
べきっ。
やたらいい音がして、蹴りがクリーンヒットする。
その一瞬を利用して、あたしは右手を左のブーツにやる。
「キエエエエエエッ!!」
同時に、クレイデーモンの槍があたしの左の短剣を弾いた。
「勝負あり、だな!双剣士!!」
「なめんじゃないわよ、狼がッ!!」
起きあがりながら言うジカールに対し、あたしは吼えた。
そして、あたしはクレイデーモンに右手を一閃した。
苦悶の表情を残して、クレイデーモンは消滅する。
「なに…!」
「あたしはただの『双剣士』じゃないわよ!!」
あたしの手には、新たな短剣が握られていた。
刃は薄いけれど切れ味が良く、魔力の込められた星火石を組みこんだ短剣。
そう、あたしはジカールがアホみたいに飛びかかってきたのを利用して、この第2の短剣を取ったんだ。
まさか、こんな代物があたしのブーツに入ってたなんて、こいつらも思うまい。
ま、これのせいであたしはブーツだけしっかりしてるんだけど…。
普通はそこには目がいかないわけだ。上の方が露出度高いせいで。
これぞ戦略的装備!!………なんか虚しいのはなんでなんだか。
とはいえ、まだ2対1であたしが不利。
しかもヒュイポスライムは精神的な防御力が高いから、いくらあたしでも倒すのに時間がかかる。
ジカールだって、たとえアホでもガルフビースト。そう簡単に倒せないはず。
そして、戦局が硬直したその時…それは起こった。
はじめ、あたしはそれが何かよくわからなかった。
わかったのは、なにか白い色をしたものが目の前を通ったことだけ。
その直後、小さな森に声が響く。
「ウィンド・カッター!」
じゃきいいいいん!
強烈な風とともに、ジカールの右手が吹っ飛ぶ!
「な、な……まさか、ヤツか!」
ジカールの驚き、そして恐怖がそこにはあった。
「ティアさんもなかなかやりますねぇ」
ヒュイポスライムの後ろから、声がする。
見ると、そこには風呂上がりのカッコのままのリングがいた。
体にまいたタオルを大きめのピンで止め、他は腕輪しかつけてない、あの姿。
ただ、よく見ると足が地についていないし、腕輪はあたしに魔法を放った昼とは比較にならない位輝いていた。
「リング、そのカッコでよく来たわね」
「まぁ、わたしがなんとかしなきゃならないことに、ティアさんを巻き込んでしまったんですから。当然のことですよ。
あ、ティアさんはもう戦わないでいいですから。わたしが、なんとかします」
そう言って、リングは呪文を唱え出す。
そこまで言うなら…その力、見せてもらおうじゃない。リング!
あたしは全ての短剣を片付け、静観することにした。
「なめるなっ!!」
当然、ジカールだってそうそう呪文を出させはしない。
あたしがヒュイポスライムにしたように、詠唱を止めようとする。
だが、ジカールが地を蹴った直後、超高速でリングがその背後を取る。
そして叫ぶ。
「マインド・プレス!」
ずううううぅぅん……
リングの腕輪が光輝いた瞬間、ヒュイポスライムは上から強烈な力を受けたかのように潰された。
あたしは驚愕した。
一つは、リングが複数の呪文を同時に使いこなしていること。
そしてもう一つは、その呪文が一般使われているものと違っていたこと。
これ…まさか……。
と、驚いている間にも、勝負は続く。
ジカールはいちかばちか、左手で赤熱した粉をあたりに撒いた。
これは……粉末爆薬!
って、森の中で何やってんだ、この馬鹿!冗談じゃない、あたりの森燃やす気!!
「アクア・スプレッド!!」
対してリングは、腕から水泡を幾つも出す。
そして、爆薬が爆発する!!
………。
「くそ…切り札も効かんか…」
ジカールは、地に血だらけの右ヒザをついていた。
さっきの一瞬に、爆薬をヒザに叩き返されたのだろう。
他の爆発は、水泡が割れた時に、全て相殺されてしまっていた。
そして、リングはジカールの目の前に立っていた。
「…終わりにしませんか?」
「そうだな」
リングの言葉に、ジカールはそう答える。
だけど…。
「お前の死をもってな!!」
ヒザをぶっ壊しながら、ジカールは捨て身の一撃をかける。
ガルフビーストのするどい爪が、リングを襲う!
かきん。
乾いた音が、一つしただけだった。
ジカールの爪は、リングの腕輪でしっかり受け止められていた。
「残念ですね…穏便に済まないというのは…」
リングがそう呟く。
そして、呪文が轟く。
「フラッシュ・ゲート!」
ズガアアアアアッ!!!
光の奔流によって、言葉もないままに、一匹の狼がふっとんでいく。
まぁ、仮にもガルフビーストならこれでも死にはしないだろう。
でも、当分あたし達を追うこともできないはず。ま、一応の終焉ってとこか。
あたしは、決着をつけたリングを………あ。
「終わりましたね〜…」
リングはその場にへたりこみながら、しみじみとそう言う。だけど、本人はどうやら気付いてないらしい。
あたしは、その肝心なことをリングに教えてやる。
「リング、あのさぁ…タオル、落ちてるんだけど」
「え?」
………。
「きゃああああ!!」
「ちょ、パニック起こして魔法乱射しないで!ひ、ひやあああっ!!!」
ドオオオン!ズドオオン!!バアアアン!!!
リングの魔法によって、あたし達のいた森は吹っ飛んでいた…。
翌日。
「やっちゃいましたねぇ…」
「やっちゃった、じゃないって。あたしがいなかったら今頃、あたしたちがお尋ねモンだって」
全てが終わった後、あたし達は森林管理局に見事に見つかった。
正直に言おうとするリングを制して、あたしはジカールを森林破壊犯に仕立て上げた。
ヤツが使った爆薬、前にあたしがリングと会った時のダミーと同じだったんである。
トレジャーセンターにあったのは、以前ヤツが爆弾魔だった時の手配書だった。
ハタ迷惑なヤツである。ほんと。
とはいえ、こういう要素があったおかげで、あたしは巧みな弁舌で、うまくスジを通せたんだけどね。
ま、リングがタオル1枚だったのも、嫌疑を逃れる大きな要素にはなったんだけど…。
で、朝までかけてジカールを探して、管理局に引渡して、あたし達は無罪放免。楽なもんだ。
ジカールは口を痛めたようだから、これでしばらくは管理局に押しこめられる。
宿屋の方も、あたしがトパーズ出してやったら、それっきり黙ってくれてるし。
で、あたし達はというと…
「んじゃあ、その腕輪が夜にヤバい力を出すから、あいつら昼に襲ってきた、ってこと?」
「はい。二十年近く使ってるわたしも、未だに夜は慣れないくらいで…」
あたしは、ルカナンの町を離れるリングについてくことにした。
腕輪に魔法、そして何よりリング自身。
全部、興味を引かれるものばっかりだ。
リングの方も、一人旅が少し不安だったみたいだし、こりゃあ好都合ってもんだ。
「ところで、次はどこへ行くんですか?」
リングが、あたしにそう言う。
ひとしきり考えて、あたしは一言だけ。
「ヴァンプール、かな」
そして、あたし達は水の町・ヴァンプールへと歩んでいった……。
(本文の後ろの雑談)
作者(T’s):というわけで、「Ring The Phantasy」でした。
       このページのWebドラマでのキャラ、リグ・リングを主人公にしてみました。
       プチミントさん、どうもありがとうございます〜。
M’s:どうも、M’s(えむず)です。このバカ追って出張してきちゃいました♪
T’s:バカって言うなよ、そういうヤツが本当のバカなんだぞ。
M’s:あんたは子供かい…。テキストオンリーの小説でこんなに改行入れたり、     『ファンタジー』のスペルが違うあたりがバカじゃない。正しくは
「Fantasy」よ。
T’s:ふふふ、これには意味があるんだよ。決してスペルミスじゃないぞ。
M’s:意味ねぇ。どんな意味?
T’s:教えたら面白くない…って、おい。後ろ手に持ってるそれ、なんだ。
M’s:ペプシマン柄の仕込杖。言わないと、本気で斬るわよ♪
T’s:やべ…それでは、また何か機会があればお会いしましょう。さらばですっ!!
M’s:あら。走って逃げたらボウガン撃つわよ。
    それにあたしの履いてる靴、『しあわせの靴』だから、
    追って走るほどレベルアップして強くなるんだけど…それでもいいのかしら?
T’s:…ギクっ。
(管理人からのコメント)
T’sさんからのいただきものです、ス・イヤーズっぽさがすっごく好きっすw
リングのボケ度がむちゃくちゃうPしてて好きw 相変わらず作者とキャラの絡みがいいですな。
T’sさんありがとうございました〜。
Act2 ビースト・ハント・ナイト
本を閉じる
独自ドメインの取得をするなら 給料前でお金がない・・ 過払い金の回収ならこちら

[PR] | RMT葬式 費用高崎浦安大井町新越谷中国SEO対策消費者金融車 買取テンプレート沖縄旅行免許合宿二輪引越しプレゼントゴルフ会員権留学レーシックマッサージFXアフィリエイトFXホームページ制作デイトレード海外現地情報ハワイ旅行タイバンコクハワイ レンタカーベスト ハワイ ホテル レーツバリ島Hawaii hotelsHawaii Activitiesbhhrハワイホテルテキスト広告
【運営会社「パラダイムシフト」サービス】 ハワイ現地オプショナルツアーリラックマ) - ビジネスクラス航空券 - 格安航空券(1) - 格安航空券(2) - 海外ホテル - 韓国旅行 - タイムシェア - ホテル 予約
無料ホームページ - 携帯ホームページ - 無料ホームページ作成 - レンタルサーバー - ブログ - ヴィラ - ハワイ コンドミニアム - バリ島 ホテル - プーケット ホテル - タイムセル - 口コミ - 格安国際電話 - ホノルルマラソン - サイトパトロール - 誹謗中傷 - 宿泊料金比較 - 口コミ