トルコ旅行記 2003年8月23日‐8月30日 その1
TK49便にて関西国際空港より離陸、航路は北京・ウルムチ・アラル海・カスピ海・アゼルバイジャンからトルコに入る。中央アジアルートで、新疆ウイグル自治区からチュルク語圏を飛行する。現地時間19時過ぎイスタンブール到着。国内線に移動し、アンカラへ。夜のアタチュルク空港を離陸すると、眼下にイスタンブールとボスフォラス海峡の光が見える。アンカラでは、綺麗なツアーバスが待っていた。

イスタンブール空港国際線の靴磨き
早朝、ホテル附近を散策。こざっぱりしたヨーロッパ都市の印象。街角の古いビルの壁に重油を燃やした臭いが残っていて、一気に十数年前のトルコのイメージに重なった。前回、イタリアから訪れた1987年には、まだまだエキゾチックな風情が満ちた国だったが、重油の臭いが当時の記憶を甦らせる。

アンカラ市内、ホテルの窓から

アンカラ市内 アンカラ市内

アンカラ市内 アンカラ市内
バスで簡単にアンカラを巡り、南下してカッパドキアを目指す。このルートは実に、1976年に訪れた道だが、ほとんど記憶は無い。

塩湖 塩湖
途中に塩湖が在る。土産物屋に置かれた塩のかけらを舐めると、ミネラル分の多そうな味わい。熟したメロンの甘さに、一味舐めた塩が合う。

アクサライの交差点からハッサンダウ
アクサライの町で小休止。道路を走る車は近代化されたが、前方の山ハッサンダウには昔の記憶があった。ただし、前回は4月の初めで頂上には雪が残っていたものだ。

アクサライのドライヴイン ネヴシェヒルへ
昔、この辺りの村で写真を撮った記憶が甦る。当時は、土作りの埃っぽい風景で、着古した衣装の子供たちが集まって来て、羊飼いの村という印象だった。
アクサライからネヴシェヒルに向かうと、土地の乾燥が更に進むようで、樹木のない丘陵の間にかろうじて水を引いた畑には低い緑が群がる。

カイマクル地下都市 カイマクル村

カイマクル土産物屋 カイマクル村
この辺りにいくつか残る地下都市のひとつ、カイマクル村のそれへ。入口附近は土産物屋街。その後、ギリシア人居住区の谷を抜けて、ネヴシェヒルの町から川のほとりのアワノス村に。洞窟レストランで昼食。

アワノスのレストラン調理場 アワノス村
奇岩の谷を走り、ギョレメの洞窟教会遺跡群へ。

ギョレメ

ギョレメ洞窟教会遺跡 ギョレメ

ギョレメ ギョレメ
ギョレメ
バスで移動し、住民が棲む奇岩住居のひとつに。

ギョレメ住居 ギョレメ住居
再びバスにて、いくつか景勝地点を周る。

ギョレメ ギョレメ
夕暮れ時、カッパドキアワインの醸造所へ。1943年創業とのこと。ワインの造りは近代的な嗜好。

ワイン醸造所 夕暮れの村
夕食は、元ギリシア人居住区、有力者の屋敷跡と見える趣のあるレストランにて。建物が非常に良い。

シナソス村 シナソス村レストラン

レストラン中庭 レストランタンドル窯

レストラン レストラン
ホテルが在るユルギュップの村に入ると、結婚式の宴会が開かれていて、音楽があたりに溢れている。泊まったホテルは村のはずれで、村までは少し距離がある。部屋に荷物を入れシャワーを浴びた後、ホテルの暗いプールサイドでチャイを啜ると、村の方角から宴会の音楽が流れてくる。
人の居なかったプールサイドににわかに人が増える。別のツアーグループがホテルに着いたのだ。ギリシア人のグループ。20世紀初めの住民交換まで、ギリシア人居住区があったこの地方、暗い闇の中にところどころオレンジの照明が入ったユルギュップの岩山を眺めて耳にするギリシア語の音も一興である。

ユルギュップ
朝5時、未だ月が残る空、夜明けの礼拝を告げるアザーンが聞こえる。27年前も朝のアザーンに目覚めたが、当時できたばかりの簡単なホテルが数軒だった村の風景の中に、スピーカーを使わない肉声が通り過ぎていた。調子は今も変わらないが、アンプを切るスィッチ音が付いた。
昨夜のプールサイドから村を見ていると、岩山の背後に観光用の熱気球が現れる。

ユルギュップ、右端に熱気球 ユルギュップ村の住宅
早々にホテルを出発し、朝の光の中で見残した景勝地点を廻る。

ユルギュップ ユルギュップ
ユルギュップ
ツアーはアワノス村の絨緞工場に寄る。織の工房や、繭から絹糸の撚糸工程を見せて、お約束の絨緞販売コーナーに。世界中に見られる『観光による開発』の姿である。出されたチャイを飲みながら絨緞売りの一人と話す、年の頃は40歳ぐらいか。
「実は1976年に一度来た事があるんだ。ユルギュップの村に泊まったのだと思うけど、簡単な3階建てのホテルが3軒だけだったような」
「昔は、何もなかった。子供の頃は現金を持つことも、ほとんどなかった。遠出してよその村を通りかかれば、何か食べるものが出てきたもんだ。ところで、気にいった絨緞はないか?」
「あれは面白いかな?」
「おお、これはスルタン好みの柄だ。70万円!」
「ふーん」

絨緞屋 絨緞屋、大きいのはスルタン好みの図柄
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