20029月西双版納景洪旅行記

 

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チェンマイ空港より、1210発バンコクエアーで中国雲南省西双版納泰族自治州の主邑景洪(Jinghong)(昔のアルファベット表記はChenghung、或いはChiang Rung)に向かう。西双版納は泰語シプソンパンナー(シプソン=12、パンナー=千の田圃という意味の行政単位。つまり12の行政単位を治める泰族首長ツァオペンディンが居り、16世紀以降ビルマと中国の両朝に朝貢していた)の当て字。タイ王国北部のチェンマイ(ラーンナー)、シャン州サルウィン河以東のチェントゥン、ラオスのルアンパバーン(ラーンサーン)と伴にラーンナー仏教圏で、首長間には通婚関係があった地域である。

 

チェンマイからの旅客は10人、中国人もしくは華人。雲が厚く地上はほとんど見えないが、ビルマ領空を避け北東方向にラオス上空飛行、その後北西方向に転じて中国に入る。

 

                  

チェンマイ空港のバス                     雲の切れ間タイ・ラオス国境あたりか

 

 

景洪着陸態勢 田圃と集落              景洪西双版納機場

 

景洪到着後、バンコクエアー係員から聞いた情報で雲南観光酒店なるホテルにチェックイン。値段は交渉後一泊朝食込み200元(約3000円)、クレジットカード支払い可。英語で交渉できるフロント係員はひとりだけ。

 

すぐに往復150元(約2250円)のタクシー(右ハンドルのオートマチックブルーバードで内装が汚れていないから日本からの輸入車か)で、瀾滄江(メコン河)に架かる西双版納大橋を渡り、瀾滄江沿いに約30キロ下流、風光明媚とされる橄欖貝(カンランバ)・孟罕(モンハン)に。泰族村でタイ(Tai)的世界。寺院ではチェンマイ仏教系のラーンナー文字(タム文字)が使われ、太鼓は4月にチェントゥンで見たのと同様の和太鼓に似た造り、表の道路を渡る婦人は子供を背負っている。習俗としては、タイ・ルー(シプソンパンナーのTai族)とタイ・クーン(チェントゥンのTai族)はよく似ている。

 

       

西双版納大橋 タム文字    瀾滄江                                              寺院の絵とタム文字

 

       

寺院                                                 寺院太鼓                                          子供を背負う婦人

 

100年前に、チェンマイ、チェンラーイ、チェントゥン、チェンフン(景洪)で布教活動をしたアメリカ人宣教師W.C. Doddの報告書でも、タイ・クーン族はチェントゥン盆地周辺だけで、他のチェントゥン藩内のタイ族はタイ・ルー族のように報告されている(チェンマイはタイ・ユアン族)。タイ・ルーの婦人を見ていると、額の上の髪がかなり薄く生え際が後退して特徴的。泰族は民族衣装を着ているが、色取りなど豊富、村落の伝統家屋も大型で、豊かな印象。

 

   

橄欖貝沿道の売店                                          橄欖貝

 

   

橄欖貝 タイ・ルー家屋                                家屋

 

瀾滄江の渡し場を眺めてから、孟罕市場を歩く。西双版納泰語歌謡VCD2枚で40元)を買う。

 

      

瀾滄江                                                            瀾滄江の渡し場

 

      

孟罕市場                                                        孟罕市場 種

 

      

孟罕市場 豆                                                 孟罕市場 揚げ豆腐

 

午後6時過ぎ景洪帰着、泰寺院の西双版納総佛寺。ここが景洪で一番重要な寺院とのこと。雲南省佛学院西双版納分院と看板が架かった僧院も立派で、小坊主も多少賢そう。但し、サッカーに興じる小坊主にタイ王国のタイ語がわかるか話しかけると無視された。(二日後再訪した際、青年僧に声をかけるとタイ王国のタイ語も話したから、タイ王国に行ったことのある泰族なら直ぐに理解すると言う事か。)寺内にはタム文字の他にタイ王国のタイ文字碑文も有り、よく見るとタイ王室からの寄進文だった。

 

                

西双版納総佛寺                                              西双版納総佛寺                                僧院

 

曼听路の泰族餐店で夕食。北方中国人の旅行団が、舞台で展開される少数民族舞踊を見ながら泰族料理を食べる。

竹筒に入った薄い酒(大米で造ると言っていた)は、少し発泡性があるようでまあまあ。米麺は辛味のスープでいける。魚の唐揚げは、非州魚と称し有名との事だが不味い。茄子などの野菜を溶き卵で包んで揚げた天婦羅状のものは美味。湯(スープ)にゼリー状の具が入っていて、大豆から作るというから豆腐の類の何かか。豚肉ミンチの包み蒸しと見えるものも良い。もち米にパイナップルを混ぜたもの、草餅風のものなど甘いものもある。生野菜はいずれも香りのあるもの。

 

        

泰族餐店 料理                                              泰族餐店                                                        ワ族趣味

 

舞台は、泰、布朗、哈尼、ワなどの衣装でそれらしい振り付けがしてあるが、演員は同じ。ワはシプソンパンナーにはほとんど居ないが、やはり雲南少数民族の演出として、その野趣が欠かせないところだろう。

以上で一人前100元(約1500円)也。

 

更に、8時から「民族風情園」で行なわれる少数民族ショーを見に行く。入場料80元、ビュッフェ式軽食付き。

哈尼族の司会者の進行で、北京や上海からの中国人旅游団を盛り上げる。なかなか喋りの演出はプロなのだが、いかんせん普通話の世界にちょっと辟易してくる。演目は泰族餐店と同種だが、野外で舞台も広く演員も多数で質は高い。

途中で休憩がてら、篝火を囲んで観衆参加の盆踊りのような時間が有り、休憩中の司会の哈尼族青年に訊くと、「今日は外国人は一人(小生)だが、日本人の団体も来るし昨晩は米国人のグループがいた」との事。また、演員については、「泰と哈尼がほとんど、姑娘はそれぞれの種族を出している」。

舞台が再開されると、数名の男性観衆を参加させゲームに勝つと阿克族の婚礼儀式の花婿役になる。更に大勢の観衆参加で竹筒跨ぎダンスとかが展開される。

ここは、泰族、哈尼族愛尼人、布朗族、阿克族、瑶族、ワ族、基諾族、拉祜族など。北方中国人旅游団の前で、出演の各族も全て普通話のみの大中華世界である。20世紀前半まで此処シプソンパンナーには周辺山地民を治める泰族首長の盆地政体が存在したのに、今や泰族も大中華世界の一少数民族として南国風情を添えている。

 

民族風情園 左哈尼族司会、中央阿克族姑娘、右漢族上海人旅行客

 

夜、ホテルの周りを歩いてインターネット屋発見。歩道に開いた入口のカーテンの奥に、コンピューターが20台ばかり並び数人が画面に向かっている。ほとんどの客はゲームをしている。日本語の表示は可能だが、日文入力は不可。中文入力方法は簡体(五毛)・繁體(倉頡)とも装備。メールをチェックし、日本のプロ野球の結果を見ようと新聞記事にアクセスすると、何故か昨日の記事にしかアクセスできない。10分で1元。

 

 

 

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