昭和40年全国高校野球選手権県南部予選





高校生活最後の夏

昭和40年7月、高校生活最後の大会、第47回全国高校野球選手権大会福岡県南部地区予選は17日から始まった。新チーム結成以来、福岡電波、福岡工業、博多とAクラスのチームにも勝っておりいささかの自信はあった。しかし、自分自身は市長杯の大濠高校戦で右手小指を骨折し完治していなかった。捕手として捕球、スローイングには問題は無かったが、打撃では"シン"に当たっても右手小指付け根が痺れるような状態であった。




■甲子園への道    福岡地区勢の横顔(西日本新聞)

第47回全国高校野球選手権大会福岡県南部地区予選は17日から八日間にわたって平和台、香椎、BS、延命の四球場で行われる。参加五十七校が四パートにわかれてトーナメント試合をやり、これに勝ち残った予選ベスト4が県北代表四チームと甲子園をかけて対戦することになっているが、今年の県南地区予選はずば抜けた強チームが見当たらない。博多工、電波、大濠、福岡工の四チームがシードされ、柳川商、八女、修猷館、三池、三池工が追うかたちだが、激戦と番狂わせの続出が予想されている。

修猷館

監督  行徳 正祐        
投手  田中 三二 (3年)
捕手  伊藤 延幸 (3年)
一塁  谷地 正敏 (2年)
二塁  佐伯 啓三 (2年)
三塁  野口 基雄 (3年)
遊撃  山内 末彦 (3年)
左翼  並木 和夫 (3年)
中堅  劉  楽東 (3年)
右翼  衛藤 震治 (3年)
補欠  田代 民治 (2年)
補欠  林田  哲 (2年)
補欠  井本 秀一 (2年)
攻守にまとまり

昨年からの主力がそのまま残り実戦的な選手が多い。福岡電波、福岡工、博多とAクラスを倒している実績も見逃せない。

 エース田中はちょっと肩を痛めたが、すでに回復している。速球を主にカーブ、シュートのキレ味もいい。低めに決まればそう簡単には打たれない威力を持っている。その他変化球の衛藤、山下と投手陣はツブがそろっている。

 打線も劉を軸に野口、伊藤と好打者をならべ、よくまとまっている。だが、遊撃山内の骨折が気がかり。まだムリがきかないから、このままだと守備面に穴があく。



【福岡地区各校の横顔】

【若松高校の横顔】


■第1回戦    対博多商業戦:香椎球場(西日本新聞)

田中、16三振奪う

修猷・田中投手の右腕から投げるアウトコース速球に博多商打線は手が出ず九回までに16個の三振を取られて完敗した。

一方、修猷も新貝のカーブに惑わされたが、四回に劉、佐伯と連打し野口の二塁ゴロで1点、田中の犠飛で2点を選手そのまま守りきった。

 
 
修 猷 館
 
     
 
博多商業
 
/tr>
   
[8]  劉   4 1 1 0
[4] 佐 伯   3 1 1 0
4 山 内   1 0 0 0
[6] 野 口   4 0 0 0
[1] 田 中   3 0 0 0
[2] 伊 藤   4 0 0 0
[3] 衛 藤   4 0 0 0
[9] 福 島   2 1 0 0
[5] 谷 知   2 0 0 0
[7] 徳 安   1 0 0 0
H 並 木   1 1 0 0
R 7  原   0 0 0 0
  29 4 2 0
修 猷 0 0 0 2 0 0 0 0 0 2
  R 
博 商 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
修猷館 4 2 1 1 4 1
 
博多商 16 2 0 1 1 1
  修 猷 館 博多商業
投 手 田中 新貝
捕 手 伊藤 小園
 
本塁打    
三塁打    
二塁打 佐伯  杉本
 
   
[7] 佐 藤   4 0 0 0
[5] 河 原   1 0 0 0
H 6 古 賀   0 0 0 0
[1] 新 貝   3 0 0 0
[6] 5 杉 本   3 1 0 0
[3] 久 松   3 0 0 0
[8] 福 本   2 0 0 0
[2] 小 園   3 0 0 0
[4] 楠 本   3 0 0 0
[9] 中 村   3 1 0 0
  25 2 0 0
   
 

■第2回戦    対博多戦:香椎球場(西日本新聞)

城戸、12三振奪う

修猷に惜しいあせり
城戸、田中の本格派投手の投げあいが三回まで続いたが、四回裏、博多は2四球、1安打、スクイズも折り込んだ攻撃で均衡を破り、六回にも2点、七回にはホームスチールでさらに1点加えた。これに対し修猷は七回のチャンスも二塁ランナーが投手けん制で倒れるなど、あせりがみえ、12三振を奪われてなすところなかった。

 
 
修 猷 館
 
     
 
博多高校
 
/tr>
   
[8]  劉   4 0 0 0
[4] 佐 伯   4 0 0 0
[5] 山 内   3 0 0 1
[1] 3 田 中   3 0 0 0
[3] 1 衛 藤   3 0 0 1
[2] 伊 藤   3 0 0 0
[9] 福 島   3 0 0 0
[7] 並 木   3 0 0 0
[6] 野 口   2 2 0 0
  28 2 0 2
修 猷 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
  R 
博 高 0 0 0 3 0 2 1 0 6
40NEN-ITOH
博多に先取点許す(捕手・伊藤)

修猷館 12 2 0 2 4 0
 
博多高 3 5 1 2 2 0

  修 猷 館 博多商業
投 手 田中 衛藤 城戸
捕 手 伊藤  南
 
本塁打    
三塁打    
二塁打    村田 城戸
 
   
[8] 芝 崎   2 0 2 0
[6] 古 賀   4 1 1 1
[3] 村 田   3 2 2 0
[1] 城 戸   2 1 1 0
[9] 種 浦   1 0 0 0
H 児 島   1 1 0 0
R 内 野   0 0 0 0
9 内 川   1 0 0 0
[5] 山 下   3 1 0 0
[7] 地 引   3 1 0 0
[4] 高 野   3 0 0 0
[2]  南   3 0 0 1
  26 7 6 2
   
 


SYUGO これで高校野球が終わりかと思うと、「こんなはずではなかった」という思いで一杯だった。日本一の監督のもとで、もっとやれたはずなのに!大会前に指導していただいた先輩方にも申し訳ない気持ちで。

このときの思いが、大学でも野球をさせたのだと思う。そして、修猷、西南学院とコーチをさせていただいたのも、同じ思いを後輩たちには味あわせたくない、そんな気持ちからだったと思う。

野球とは本当に難しいスポーツである。充電して機会があればまた現役の役に立ちたいと思う。同窓、同級生の皆さんこれを見て何か意見、感想があればぜひご一報ください。(掲示板でも、メールででも)
【写真左より:野口・伊藤・田中・衛藤・並木・谷知】

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